日向ドライブ

地図で仮想ツーリングをするのが趣味である私は、宮崎に前々から気になっていたピザ屋さんがありました。ですが、家から少し遠いのと人気のあるお店のため予約が必須で、それが面倒だったのでなかなか行く機会がないままもう1年くらい経ってしまった。

お正月の東京遠征から1ヵ月も過ぎたので、そろそろサンバー君ともロングドライブがしたくなり、それならということで金曜日に予約を入れて食べに行くことにしました。妻にその旨を伝えたら「バイクで行くの?」と聞いてきたので「俺は平気だけど、あんたがさみーさみーってうるせーからヤダよ」と言い返しておきましたが、本音は「このクソさみーのに乗れるわけないだろ。この前のツーリングで懲りているんだよ。バカ」・・・そういうことですな。

お店までは約150kmもあり、東京なら高速道路を使うと思いますが、別府発であればこの程度なら一般道だけでも3時間程度で行けてしまいます。お店は11:30に予約してあるので、8:00に出れば余裕で到着できるとは思いますが、万が一アクシデントがあれば150㎞も走って目当てのピザが食えない可能性もある・・・私の場合、なんとなくそうなる予感がするので出発は早めの7:30にしました。

私の予感とは裏腹に道路はものすごく空いていて、そしてサンバー君も絶好調。道の駅 宇目には9:30には到着してしまいました。Google様は「あと1時間20分で到着する」と言っています(笑)。

カッと飛ばすとサンバー君の車内がひんやりとするので、外気温を確認すると気温は1℃。よかったよ・・・バイクにしなくて(笑)。帰省のときに諏訪に向かう中央道でもそうでしたが、サンバー君は外気温が低いと暖房を入れていても車内が冷えます(笑)。今どきのクルマなら、おそらくこんなことにはならないと思う。やっぱりサンバーはバイクです。季節を感じられるなんて、なんて素晴らしいクルマなんだろう(笑)。

いったんR10には出るものの、いつもの通りGoogle様は「山の中を行け」と言うので、ゴイゴイ広域農道をブッ飛ばし、なんと11:00開店なのに10:45には着いてしまいました。

お目当てのピザ屋さんはこちらのOttO-OttO(オットーオットー)さんです。薪窯で焼くナポリピッツアとイタリアンジェラートのお店です。メニューもピザとジェラートとドリンクしかありません。割り切り方がスゲー。

早く着いてしまったので11:00から入店させてもらいました。

古民家を改装しているとてもお洒落な店内でございました。オーダーは

贅沢にもカプリチョーザ

を一つだけ(笑)。えっ?貧乏くさい?・・・くさいのではなく低所得者ですから(笑)。まぁーそれだけでもなく、ピザ2枚は中高年の私たちには多すぎるので。それとコーヒーとエスプレッソと

知らなかったけどこの辺りは栗の名産地なんですね。頼んでしまいました。

さて期待のそのお味なのですが、確かにピザは絶品だと思います。ピザの生地、焼き具合、濃厚なチーズや生ハムのジューシーな味・・・どれをとっても妥協のないプロの味だと思います。思いますが、山梨にも長野にも美味しいピザ屋さんはたくさんあります。東京ならたぶんもっとたくさんあるであろう。その美味しいピザ屋さんと比較してこちらが明らかに美味しいのか?・・・これが素人にはわかりませんなぁ(笑)。一応、私は本場ナポリでピザを食べた経験があるけど。

高性能なクルマもバイクもアクセルを開けたときに「速い」とわかるけど、一定のところからは公道では確認できないないから、その凄さがわからない・・・こんな感じです。高級な寿司屋も私には同じ。それはジェラートも同じに感じました。私はもっと栗の風味が濃くてもいいのでは?と感じました。コーヒーもイタリアンならもっと苦みが強い系のがいいのではないかな?と感じました。専門家なら☆は5つ・・・なんだろうけど私には☆4つ。メニューにサラダはあってもいいと思う(笑)。

次の目的地は大御神社で真っ直ぐに向かう予定でしたが、妻がSTAIRS OF THE SEA(ステアーズ・オブ・ザ・シー)たるショッピングモールに行きたいというので行ってみました。

若いお二人が似合うところで、サンバーに乗った中高年夫婦の行くところじゃねーだろ・・・と思いましたが

宮崎らしい景観で、宮崎らしいお土産なんかも多数販売していて、中高年でも立ち寄ると面白いかも(笑)。OttO-OttO(オットーオットー)さんの店舗もあって、ジェラートならこちらでも購入できます。サーフィンを楽しんでいる人もけっこういましたね。確認はしていませんが、気温も15℃ぐらいはあるのではないでしょうか。R10では普通にツーリングするライダーも見かけました。別府は東京とあまり気温も変わりませんけど、日向あたりならよほど気温の低い日以外はバイクを楽しむことができるかもね。

続いては、私が楽しみにしていた大御神社に行きました。

大御神社は高千穂の天岩戸神社と同じく天照大神関連の神社です。宮崎って日本神話のエピソードの舞台なんですよね。で、初代の天皇といわれている神武天皇もここからご東征(ここから出発し奈良を制圧し大和朝廷を開いた)されたとなっている。ということは日本発祥の地か(笑)。それなら実に感慨深い。神武天皇は実在したのか?という懐疑説もあるけど。

そして私は知らなかったが、なんと日本の国歌「君が代」の歌に出てくるさざれ石がこれらしい。いやー素晴らしいものを見てしまった。九州は韓国や中国に近いから、卑弥呼をはじめとして日本の始まりが九州ってのは信憑性が高いかもね。しかし、このあたりの時代のことは何も記録がないので、すべてが憶測でしかない。で、仮に始まりが九州地方だったとしても、その後九州地方は中央政権から取り残される(笑)。

続いて、博物館好きな私はこちらにも立ち寄りました。

日向市 細島みなと資料館です。こちらは市指定文化財「高鍋屋旅館及び付属屋」を改修したもので、木造三階建ての本館は大正~昭和初期の旅館の風情を残した感じとなっています。入館料はお一人様220円ですが、なんと館内をガイドしてくれます(笑)。この旅館の敷地は、高鍋藩秋月氏が参勤交代の際に利用した本陣の跡だそうです。私は参勤交代って歩いて往来するもの・・・と思っていたのですが、船で行ってもよかったのね(笑)。

旅館内はタイムスリップ感があり、この時代の営業しているところを見てみたかったと思わせるものでした。この細島といいますか、日向が栄えたのも港としての立地があったから・・・なんでしょうね。古来の大坂も江戸も港があるということで秀吉や家康に選ばれたはず。鉄道ができる前なら船が一番楽で速いだろうから。この細島はかなりの賑わいで遊郭まであったそうです。今の日本はどこへ行っても大差ないけど、当時の日本を旅行したら、さぞ面白かったのではないかと思う。その細島も今は普通にどこにでもある田舎町だけど。

さらにこの細島には神武天皇を由来とするお祭りもいまだに残っているらしい。神武天皇は紀元前600年のお人だよ。すごくない?すげーな九州人(笑)。江戸にはそんなものはない・・・ないと思うし、古いお祭りで記憶にあるのは諏訪の御柱祭ぐらいです。

私はおすすめ博物館です。九州旅行の際には是非ご検討を・・・まぁー普通は行かないよね(笑)。

帰り道は東九州自動車道の延岡IC~佐伯ICの無料区間を使いました。

行きの山の中を走るより、高速道路の無料区間ルートのが早いと思っていましたが、Google様のおっしゃる通り無料区間ルートは20分ぐらい遅い。関東ではあり得ない現象だと思います(笑)。それだけ九州の山道は空いている・・・そういうことでしょう。ランエボなら30分ぐらい違うってことですね。

延岡まで一般道を走りましたが・・・驚くほど暖かい。だからかライダーもけっこういらしゃいました。R10を走っていると、後方から爆音のバイクの排気音が聞こえてきました。中高年が大好きなZ1ですよ。しかもおそろいのジャケットで(笑)。精神年齢は少年のまま・・・なんですかね。それにしても、なんでこのZ1はこんなにも人気があるのだろう。おそらく世代を超えて人気が高いと思われる。Z900RSだってZ1のレプリカであろう。デザインが魅力的なのだろうか。

そのZ1は、いまやレストアしたものであれば500万円ぐらいする。それだけの需要があるならZ900RSみたいなアップデート版ではなく、環境問題をクリアにしただけのZ1をメーカーが作ったらいいではないか。そのままでいいのだからZ900RSより価格もグーンと抑えられるであろう。そもそもZ1程度の性能でも楽しいなら、現代のバイクのような性能は必要ないのではないだろうか。現行のバイクは不要な装備を満載にし、価格を吊上げているような気がしてならない。

物価高も騒がれているが、おそらくその企業が企業規模を、言い換えるなら生産力を維持するための値上げではないのか。そもそも作っても廃棄されるものが大量にあるのだから、企業規模の縮小をして、最低限の生産をして、廃棄を無くしコスト削減で価格維持の選択はないのだろうか。それのが環境にも良いではないか。ただ、確実に売り上げは落ちて、雇用は少なくなり、日本経済は縮小になると思うけど(笑)。それでも私は、上昇志向の社会のあり方を見直す時期に来ていると思うなぁ。

本当はピザを食べにいくはずだけだった日向ドライブも、日向の歴史に触れて意外にも楽しめた一日になりました。なんかディープな九州を見た気がしました。やっぱり旅行は楽しいなぁ・・・あ、そんなに別府から離れていないか(笑)。

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日向ドライブ」への2件のフィードバック

  1. お疲れ様でした。
    「君が代」で思い出しましたが君が代の歌詞がヘブライ語だとしても意味を成すそうな。これ以外にも神社仏閣の名称や祭りのはやしことば等もヘブライ語のまんまだそうな。そんなの信じられます? 私は信じ・・・られませんが事実なら夢があっていい話だな~って思います。
    と言うかこの手の話も実は好きでしていろいろ見て回ったりしてます。

    1. 古代エジプトの奴隷だったイスラエルの民は、指導者モーゼの先導で東へ向かいます。それがずぅーと東へ向かって日本にたどり着いた・・・という説がありますが、これは話に無理があると思います。だって中国を通過するって無理でしょ。途中でぶち殺されます。諸説いろいろありますが「頑張ったとしてもレバノンかシリアぐらいだった可能性が高く、そこでヘブライの教えが基本の新興宗教のキリスト教が生まれる」この説が妥当ではないかと思います。
      ですので、君が代も東北弁もヘブライ語に似ているというのは、空耳アワー・・・ということではないでしょうか。夢を壊すマジレスですいません(笑)。

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