ティニーがいない静まり返った家は、まるでピースの欠けたパズルのようです。それでもなんとか私はルーティンな普通の日々を過ごしております。妻はいまだに号泣するときもあり、ティニーと一緒なら行かなかったような、小倉の旦過市場などの市街地の散策とかにも気分転換に行ったりもしましたが・・・そう簡単には気分は転換しないらしい。妻は私以上にティニーに対する想いが強かったから。
11月に入ると毎年紅葉を見にバイクで出かけるのですが、なんとなくその気持ちになれず、なんとなくただ時間が流れていきました。今年はもうやめるか・・・と思いましたが、Vストローム250(以後Vスト)のコンデション維持もあるので、やっぱり重い腰をあげて走らせることにしました。またもや犬の散歩状態な気もします(笑)。
私の暮らす付近で紅葉と言えば耶馬渓なのですが、週末はものすごい混雑で、私は元々人ごみが嫌いなのだけど、今は特にめんどくさく感じるので有給休暇を取って平日に走ることにしました。よかったです。アルバイトみたいな仕事で(笑)。
もう11月ですから、朝晩はかなり冷え込んでおりますので10:00出発で

玖珠方面から耶馬渓に入りました。かなり寒いだろうと、着込んで走り出したのですが・・・そうでもありませんな。標高の低いところで17℃で、標高の高いところでも14℃。11月でこの温度って・・・地球温暖化をひしひしと感じますね。残りの人生は少ないのですが将来が不安です。

それでも山の中に入ると秋を感じますね。気がつけば由布岳も秋らしい装いで、ツーリングシーズンの終わりを思わせます。
平日なら混雑する湯布院の道の駅もライダーは数えるほど。

やっぱり平日のツーリングは最高だな。この調子でガラガラの紅葉の耶馬渓を堪能しよう・・・と、ここまでは思っていました(笑)。玖珠から県道43号に入り、耶馬渓に近づくにつれて紅葉もキレイで、やっぱりバイクでの紅葉ツーリングは最高だな・・・と、ここまではそう思いました。
ランチは道の駅やまくにでいただく予定でした。おっさんが一人でランチで入れる店って、ラーメン屋か、蕎麦屋あるいはうどん屋か、定食の店や道の駅のレストランになってしまいませんか。というわけで、到着し駐車場へ入ると

あれ・・・満車ですよ。平日なのに。もうすでに嫌な予感しかしませんでしたが、それでもレストランに行ってみると・・・うへぇー、激込みですよ。平日なのに。客層は驚くなかれ、見事なまでに老人オンリー。まぁ私も中高年ですが(笑)。定年後の暇な老人たちだから、考えることが皆同じということか。しかも、かなりカオスな状況で・・・とてもここで食べる気力はない。
というよりも、今の私はここで食べるようなメンタルではないんだよね。ということで、少し移動をして、こちらの筍さんでランチをいただきました。

こちらの筍さんは、実はリピートで、少し前にお邪魔したことがあります。

以前はざるそばをいただきましたが、今回はごぼ天そばにしました。

新そばの看板もあったので期待しながらいただくと、やっぱり安定の美味しさが口の中に広がりました。とても美味しいです。私は東京生まれだから、つゆはもっと辛いのが好きだけど。ごぼ天もお菓子みたいで美味しい。サクサク感がたまらない。この組み合わせ最高すぎる(笑)。耶馬渓は蕎麦がメジャーなんだけど、私は耶馬渓で蕎麦を食べるなら、今のところ筍さんがおすすめですね。☆4.5です。満点ではないのは、そばつゆが・・・九州の人はこれが美味しいのだと思うけど。
それでは耶馬渓の紅葉の一番の名所である一目八景にでも行ってみますか。

この一目八景に行くには、県道28号を走るのだけれど

途中の耶馬渓湖の展望広場の紅葉が鮮やかでございました。で、なんとなくクルマが多いと思いましたが、一目八景付近は、老人が運転するクルマが遅せーし、意味なく減速するしで、これまたカオス(笑)。というか、怖ろしい。なんで老人は自己中になるのだろうか。私はあんな運転になったら即免許返納をします。昔から年配者を敬えと教えられてきた人も多いと思うけど、あんな運転している老人なんて敬えないよね。
その一目八景は平日なのにかなり混雑していて、バイクを停めて写真を撮るのもできなかったので写真はありません(笑)。駐車場に停めて歩けばいいんだけど、やっぱり張り切る老人にまぎれて歩く気分ではないのよね。では、静かに美味しいコーヒーでもすすりに行くとしますか。
気分よくメイプルファームロード耶馬を気持ちよく走り抜け、以前にもVストで行った豆岳珈琲に行ってみました。

私は「自然の中で一人静かに美味いコーヒーが飲みたい」と思っていたのに、おばはん集団と若者(男の2人連れ)でうるせーよ。今日は平日だよ。しかも豆岳珈琲へ行くには、ほぼ林道をかなり走らなきゃいけないのに。こんなにも人が多いなんて・・・紅葉の耶馬渓は本当にカオス(笑)。

今回はシングルオリジン450円でケニアを選択しました。周りはうるせーが、コーヒーは深みがあって美味しかった。私はもう少し酸味が少ないのが好みでしたが。やっぱり自然の中で、オープンエアでいただくのが最高ですな。また来よう。空いてそうなときに(笑)。
帰り道は定番のR500を流して16:00ちょいすぎに帰宅しました。ざっくり200㎞程度のショートランってところですね。
バイクに乗ると多少なりとも気が晴れますね。Vストにもだいぶ慣れてきて、上手く走らせるコツもつかんだかな・・・とも思います。Vストは本当に可もなく不可もなく、乗りにくさもないし、乗り出しにも気負いがない。しかしそれは、裏を返せば刺激が足りないとも言う(笑)。料理に例えるなら、薄味な普通の料理なんですよね。体には良いとは思うけど(笑)。それと、ところどころが安っぽいですね。カブに通ずる質感だと感じます。
普段の足であるとか、原付二種だから、それなら割り切れ納得できますが、メインの一台として乗るなら、こういうんじゃないんだよなぁ・・・となってしまう部分は否めない。
私の場合、クルマも癒し系だから余計にそう思ってしまうのかもね。ティニーがいなくなってしまったので、もうサンバーでなくてはならない理由もなくなってしまいました。しかし、高額なを支払いをしてまで欲しいと思うクルマも・・・特にないんですよね。おまけに我が家のガレージは、サイズの問題もあってコンパクトカー以上は無理だし。
ついでに私は現行のクルマって無意味に割高だと考えています。庶民の味方であるスズキの社長からこんな発言もありました。


私なんて法令化された横滑り防止装置(ESC)どころか、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)もいらねーと思いますから(笑)。全部オプションでいいんじゃないの?と思うのですよね。
大事なのは、走らせて楽しいと思えるクルマではないだろうか。操るからそこに面白さがあるのではないだろうか。安全で楽に移動したいなら電車があるよ・・・と私は思う。歩くのが大変だと言うなら「そんな貴方には老後は車椅子の生活が待っていますよ」と私は思う。話が逸れましたが、こういう装備がないと運転できないのなら、老若男女問わず免許返納を考えるべきではないだろうか。
サンバーには現行のクルマにある装備は何もついていない。パワーウインドウだって前席のみだ。しかし、サンバーにはなぜかこの運転する面白さがあるのですよ。サンバーはいっちょまえにRR(リアエンジン、リアドライブ)特有の巻き込むようなコーナリングをするのです。タイトなコーナーは抑えないと転倒の恐れがあるけど、それ以外はそこそこ楽しい。おまけにスピードレンジも100㎞/h以下で楽しめる(笑)。
今はほとんどのクルマがFF(フロントエンジン、フロントドライブ)で、私も長年乗ってきたけど、クルマはやっぱりリアドライブの方が楽しいと思います。車中泊をしなくても、ティニーと一緒に乗らなくても、登り坂でパワー不足でも、意外にも私の中でサンバー最強かも・・・となってきました(笑)。
ソロツーリングお疲れ様でした。
以前にお坊さんの説教でこんなんがありました。「仕事であれ何であれ毎日が忙しいと思うならその事に感謝しなさい。何故なら悲しい事があってもそこに留まってる暇すらないのですから」と。
絵に描いたような説教にへそ曲がりな私は「ケッ」と思ってましたが父が他界した後のブログではカブに乗ってました。趣味が忙しいとは思いませんが何かやらなければならない事がある人。やりたい事がある人は幸せかも。に置き換えると妙に納得してます。
まぁそんな事はいいとしてさ、奥さんの心を癒すのはtomozoさんしかいないんだから頑張れ~。
私も同じく「ケッ」と思いますが、バイクがあるだけ少し緩和される気もします。バイクに乗っていて良かった・・・そういう事にしておきますか(笑)。
妻の心を癒す・・・妻は来週、お友だちと東京豪遊するようです。どうやら癒すのは私ではない模様(笑)。ということで、来週の後半は妻が不在なので、私も別府の繁華街で豪遊でもしようか・・・と思いましたが、私はやはりバイクで旅に出ます。久々の一泊ツーリングで楽しみ・・・いやいや、妻がいないので、暇なので、仕方なく行くのでした(笑)。