鼻の上に腫瘍ができてしまったティニー(愛犬)は、前庭疾患の症状も出てしまい、一時は歩くのさえままならなくなってしまった。もうこのまま症状が良くなることはなく、天寿を全うするのであろう・・・とあきらめていました。それでも、毎週末サンバーに乗せて近くの公園などで、よろよろしながら、時には倒れながらも、リハビリの意味を込めて散歩させていたら・・・あれ?徐々に普通に歩くようになったではないか。
すごいぞティニー(笑)。人間もそうですが、大切なのは自然治癒力ではないだろうか。もちろん治ったわけではありません。しかし、具合が悪いからといって家で安静にさせているより、彼が楽しいと思うことを応援するべき・・・と私は思う。ということで、ティニーは旅行が大好きなので、思いきって夏の旅行へ行くことにしました。
夏の旅は、8月のお盆休みなんかにする人も多いですが、最近の8月は殺人級の暑さで、肉球が弱く高齢のティニーには過酷。ついでに10年落ちのサンバーにも過酷。おまけに中高年の私たちにも過酷なので、前倒しで7月の連休前にしました。そもそもお盆休みや連休は、どこに行っても混んでいてうんざりだしね。
で、どこに行こうかな?・・・ティニーの身体を考えれば近場がいいと思うんだけど、そうはいっても夏といえばやっぱり高原ではないだろうか。高原か・・・九州なら阿蘇だろうけどマンネリ気味なんだよね。で、九州で阿蘇以外の高原って少ない。それなら西日本では有名な鳥取県の大山に行ってみようかな。大山まで行くなら、出雲大社も行ってみようかな。ああ、それなら横溝 正史先生のファンでもある私は、八つ墓村のモデルになったところも行ってみたい・・・ということで、ティニーには悪いが大山・蒜山方面にしてみました。

出雲大社までは395㎞もあるので、7月8日の朝の3:30に出発し、別府ICから高速道路の夜間割引を利用して一気に一路出雲を目指しました。

5:40には関門海峡を通過し

8:00にはR9の海岸線にいました。それにしてもフロントガラスが虫の死骸で汚ねー。北海道を思い出しました。九州はそれだけ自然豊か・・・ということですね。

偶然にも今話題の阿武町も通りました(笑)。あいかわらずフロントガラスが汚くて申し訳ありません。

道の駅 ゆうひパーク三隅には9:45に到着。出雲まで残り約100㎞というところです。なかなかステキな道の駅で

ティニーと散歩しましたが・・・なんだか元気だな(笑)。ティニーも旅だから気持ちが盛り上がっているのかな。

全国津々浦々一緒に旅を楽しんだだけはあるな。
出雲には予定通りランチタイムの11:30に到着し、早速出雲そばで有名店なこちらのお店に行ってみると

ま、ま、まさかの臨時休業(笑)。クソ―、ありえないよ。きちんと営業日確認したのに。ふざけんなよ・・・と思いながら、ホームページを確認すると、どうやら前日に従業員にコロナ感染者が出たらしい。ちなみに私の他にも他県ナンバーのクルマが来ていらっしゃいました。人気店なら、お詫びや事情の説明もなく、貼り紙一枚で臨時休業はどうなの。まぁ田舎の会社だから仕方ねーな。
しかし、今回はセカンドプランを用意していました。そこはいろいろ出雲そばをググっていたので。で、次に気になっていたお店のこちらで出雲そばをいただきました。

そば処 あごう さんです。ラピタというショッピングセンターの駐車場にあります。普段なら敬遠してしまいますが、口コミが良かったし、休日なら待ちが出るくらいの人気店ならしいのです。自称蕎麦愛好家としては味を優先しこちらにした次第です。

オーダーは、割子そば(三枚)と

ざるそばにしました。

そのお味ですが、これ・・・う、う、美味いなぁ。激ウマです。蕎麦は信州そばが日本一だと信じていましたが、気持ちが揺らぎました(笑)。風味、のど越し、そばつゆの味・・・どれをとっても美味いです。個人的には割子そばよりもざるそばが刺さりました。少し残念だったのは、そば湯がぬるくて薄かったところですか。☆5つの満点です。遠くまで食べにくる価値があると思います。
では、人生初の出雲大社に行ってみますか。

出雲大社というのは「古事記に記される国譲り神話では、大国主大神が高天原の天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲られます。そのときに造営となる壮大な宮殿が出雲大社の始まりといわれています」な、らしい。個人的な見解ですが、古事記や日本書紀というのは後づけの話なので信憑性に欠けると考えていて(当時の天皇一族の都合の良いように書いてあると思う)、私はリアルな歴史を感じられないのであまり興味がないのですが、それでも一度は見てみたかった。

伊勢神宮のような規模だと思っていたのですが、意外にもこじんまりとしているのですね。出雲大社はペットとの参拝もOKならしいですが、ティニーは鳥居の外までにしました。駐車場から鳥居まではけっこうありましたが、普通に歩くではありませんか。やはり「病は気から」なんですかね。
せっかくなので海岸線まで走ってみましたが、特に景観が良いわけでもないので

宍道湖の脇を通り抜けて、有名な温泉である玉造温泉に向かいます。入ったのはこちら

日帰り温泉施設の玉造温泉 ゆ~ゆ さんです。温泉旅館も考えましたが、日帰りだと旅館の駐車場に停められず、クソ暑いのに観光客向け無料駐車場から歩くらしいのですよ。で、こちらにしました(笑)。さらに観光客向け無料駐車場には日陰が見当たらなく、ティニーを車内に残すのが不安でしたが

もう朝市なんて終わってるだろ・・・ということで、こちらに停めさせていただきました。これでティニーも安心です。ちょっと暑いかもしれないけど。それにしてもサンバー似合いすぎ(笑)。ご利用は一人様500円と、有名温泉にしては激安ですよ。

泉質は硫酸塩泉で、無色透明で無味無臭なんですね。「日本でも最古の歴史をもつ玉造温泉。今から1300年前、奈良時代初期からあったと言い伝えられています」という温泉ですが、あまり特徴がないお湯に感じました。日帰りの温泉施設だから、おそらく循環消毒もしていると思うので、源泉かけ流しの旅館だと印象も違うかもしれませんね。気軽に玉造温泉を・・・なら悪くないと思います。なんせ安いので(笑)。
この日も晴天ではありませんでしたが、それでもそれなりに暑く30℃は超えていました。車中泊するには、標高の高いところでないとかなり厳しい。ということで車中泊は大山の県営駐車場にいたしました。本来はスキーとか、登山者向けの駐車場だと思います。金曜日なのでガラガラでした。

夕方から夕立があり、その後も雨が降っていたし、標高も高いからそれなりに涼しはず・・・でしたが、そうでもなかった(笑)。

それでも明け方には気温が20℃くらいまで下がり、妻と毛布の取り合いになりましたが(笑)。
次の日は、八つ墓村もモデルになったとされるところを巡ってみました。まずは蒜山高原方面へ向かいました。

なかなかのワインディングが続くいい道ですね。

バイクでブッ飛ばしたら気持ちいいかも。蒜山高原は別荘地があったり、リゾートらしい雰囲気があって、以前暮らしていた八ヶ岳を思い出しますな。いや、八ヶ岳っていうよりも北軽井沢って感じかな。
道の駅 蒜山高原でティニーの散歩をして

蒜山高原からほど近い、八つ墓村のモデルになっているといわれている旧八束村に行ってみました。

名前が似ているから・・・ここではないか?と言われているみたいですが、小説でから読み取るイメージとも、映画で観たイメージとも少し違った感じを私は受けました。そもそも小説では「伯備線のN駅から更に鳥取との県境へ向かう辺り」と書かれているからここではないと思います。

朝の温泉に考えている湯原温泉は10:00からの営業なので

朝っぱらからソフトクリームを食べに、ひるぜんジャージーランドに行ってみました。9:00からの営業でしたが、開店を待っていたかのように次々とクルマがやってきます。きっと人気のお店なんでしょう。

いいところですよ。やっぱり高原の朝は気持ちいいなぁ。ティニーもそう感じているのか、すこぶる元気です。もうほとんどよろよろしません。すごいぞティニー(笑)。

しっぽも上がって、足取りも軽やか・・・やはり大事なのは自然治癒力ですな。連れて来てよかった。

ちょっと残念なのは、ソフトクリームは美味しいけど・・・どこにでもある感じ(笑)。蒜山ジャージー100%を押し出すなら、もっと牛乳テイストが濃いほうがいいと思うんだけど・・・。ついでにシュークリームも美味しいけど、これもよくある感じ(笑)。でも、そんなことはどうでもいいくらいステキなところでした。
後編に続きます。
もう我々にはセカンドプランが必須なのでしょうか。いろいろと探すのは嫌いじゃないんですがいつの間にかセカンドプランの為のプランみたいになるのが嫌なんですよ。
ティニーちゃん、目力あじゃないですか。姿勢もシャンとしてるし元気そうに見えますが帰宅後にぐったりしてないか心配しております。
いやーたまさん。後編ではさらにあり得ない出来事があるのですよ(笑)。運のない人生は疲れますよね。我々には神様がいないので仕方ありません。常にサードプランまで考えましょう(笑)。
ぐったりはしていませんよ。旅好きティニーですから(笑)。