ここからはなぜVストなのか。そこに触れたいと思います。それは、まず価格(笑)。新車で613,800円で、乗り出しはお高めの九州でさえ60~65万円ってところ。さすがスズキ。庶民の味方。ただし、Made in Chinaですけどね。日本での製造にこだわる人もいるけど、私は日本メーカーの工場で生産されているなら問題ないと思います。そもそもそんなに日本人は立派じゃねーっての(笑)。ちなみに、カワサキのヴェルシスもタイで生産しています。
だから、本当は中古ではなく新車でもよかったのだけど、サイドケースセットが49,500円するから、結局のところ新車なら70万円は必要です。そうなると微妙なんですよね。250㏄に70万円って・・・高くね(笑)。つくづくバイクって高くなったと思う。それと新車にしなかったもう一つの理由が、現行のカラーが・・・ちょっとね。私はレッドがよかった・・・で、サイドケースがついて56万円。250㏄ならこのくらいじゃないの?新車でも。
続いて、エンジンがこれまた気に入りました。もちろん絶対的なパワーは全然ないのだけど。

注目してほしいのは、最大出力と最大トルクです。ちなみにライバルのヴェルシスはこちら

ヴェルシスは33PSあるが、最大トルクは2.1kgf。そして発生するエンジン回転数にも注目してほしい。Vストは最大トルクが2.2kgfで発生する回転数は6500rpm・・・ここが重要ポイントでしょう。最高出力の数字だけ着目すれば、ヴェルシスに対し9PSも劣り、なんだよ!これ・・・感が漂うが、そこを切り捨ててロングストロークのトルク重視にしてしまった。日本メーカーでスペックの数字をガン無視・・・すごいぜ!スズキ。ある意味過激だよね(笑)。さすがVWとの提携を反故する会社なだけはある。思想が違いますよ。ハーレーに通じるスピリットだよ。今のハーレーはそんなんじゃないけど。通しか良さがわからないバイクです(笑)。
でもVスト250って、250㏄なのに重いでしょ・・・ここは私も実車を確認するまでためらいがありました。カタログで188㎏ですので。250㏄なのに。ちなみにモトグッチのV7は198㎏だから10㎏しか変わらない。ツーリングセローは133㎏だから、やっぱり160㎏台にはなって欲しいところ。しかし、バイクの車重は表裏一体ではないだろうか。Vストは、荷物満載やタンデム走行を意識していての結果とも言えないだろうか。カブでタンデムすると、フロントの接地感が著しく乏しい。おそらくセローも同じような結果となるのではないだろうか。
バイクにおいて車格は、走行の安定性を大きく左右するはず。軽ければ取り回しは楽だが、その分ちょっとした荷重のかかり方で、バイクは大きな反応を示す。大事なのはそこのバランスだと思う。そして、ヴェルシスとVストの車重は似たような数値。だから積載やタンデムを考慮するとこの車格が必要だった・・・のではないだろうか。
実車を見て、跨り、押し引きもしてみましたが、あくまでも個人的な感想ではありますが、V7と10㎏差と思えないくらいに軽い。跨ってからの引き起こしも抜群に軽い。少し下り傾斜がついたところで、ハンドルを握ってバックさせてみたが、引き上げられる。これなら気軽に乗りだせる範囲内だと確信しました。ハンドルの位置が高いことや、重いといってもエンジンが重いわけではないから、車重が分散しているので重量を感じないのではないだろうか。
乗車姿勢もとても私好みでした。

ハンドルの高さ、ステップの位置・・・絶妙ですよ。私は前傾姿勢で乗るのは嫌いだから、この姿勢は私の中ではどストライク(笑)。

しかも車体が細いのもいい。丸太のフォルツァにしなくてよかったよ(笑)。
続いてメーターの視認性もよかった。

私はセローにタコメーターがないのは残念だった。タコメーターがあった方が、エンジンのおいしいところを使って走れると思う。ギアポジションインジケーターまでついているも嬉しい。Vストはクロスしているみたいだから、どのギアに入っているかわからなくなりそうなので。動画で観ましたが、6速発進も可能なみたいだし(笑)。10500rpmまで回るのも、さすがだよスズキ。えっ?回してもパワーがない?・・・フフフ、わかってないなぁ。回るのに意味があるのよ。次のギアをトルクバンドにのせるために。エンジンをブチ回す私としては「いいじゃんVスト」になる(笑)。
そして私がバイクで一番の問題になる積載も

左右のサイドケースで40ℓ。おまけに頑丈なアルミのキャリアがついている。ライバルのヴェルシスよりも容量も多いし、ヴェルシスより形状も良いと思う。市街地のお買い物から北海道ツーリングまで使えます。これならスクーターなんていらねーな(笑)。
最後は燃費です。Vストは250㏄だから燃費もいい。ネットで調べるとだいたい30㎞/ℓが多いみたいです。もちろん走行の仕方で変わるとは思いますが。今、ロシアの影響でガソリン価格はかなり高くなっています。私はこの状況は当面変わらないのでは・・・と思う。ロシアが撤退すれば終わり・・・の単純な問題ではないんじゃないのかなぁ。これで金儲けをしている国もあるんじゃないの。とうわけで、社会の底辺の私としては、ガソリンを使わないに越したことはない(笑)。あ、環境にも優しいです。
値段(中古ですけど)、気軽さ、利便性、維持費の安さ(燃費も含む)・・・Vストに隙がないよ。すごいぜ!スズキ。これはタンデムできるカブだ。カブはホンダですけど。
ここまで私なりの見解を説明しましたが、一番の決め手はこちら

あのアドベンチャーライダーである賀曽利 隆様が、Vストを絶賛していたから(笑)。しかも70歳なのに、一年間で6万㎞走行したそうです。お元気でなによりです。さらに

世界一周にはVスト一択ですから。どうすんの、俺(笑)。私もユーラシア大陸目指していいですか(笑)。ちなみに、賀曽利先生はもう10万㎞を超えたそうです。耐久性も問題ありません。
クルマに例えるなら、セローはジムニーで本格派。ヴェルシスはフロント19インチを採用していることや、最低地上高をみてもオフロードよりだが、でもいざオフロードを走るとなんちゃってのパジェロミニ。そしてVストは・・・さらになんちゃって度がすすんだハスラーだよね(笑)。ハスラーだから、一番乗り心地がいいと思う(笑)。で、舗装なら一番速いんじゃないかな。賀曽利先生は、ダートもガンガン行っていますが。
いままでの愛車のV7は、購入店とは違うお店で買取してもらいました。いろいろありましたが、モトグッチのV7は、カワサキのW800と似ていると思います。バイクの内容に革新的なところは少なく、昔ながらのフィーリングや伝統を大事にしているのではないかな。例えば、トライアンフのストリートツインは、見かけだけレトロ調にしているだけで、中身は最新バイクの技術をてんこ盛り。Z900RSも同じ手法。だからV7やW800って、あの味がいいんだよ・・・というような、ネスカフェのCMの「違いの分かる男」が乗るバイクなんだと思います。私には向いていなかった・・・ですね。
それとバイクやクルマは電化製品とは違い命を預ける機械だから、モトグッチ社には、もう少し、例えばドカティと同じくらいにクオリティについて取り組んで欲しい・・・と私は感じました。ちなみに、買取業者さんは、入念な検査をした挙句、私のV7のエンジンから異音が出ていると指摘されました。なんでも、ロッカーアームやヘッド回りの部品の交換が必要なんだとか。ただ買取金額には影響がないらしいです。不思議だけど。もちろん私は「あ、そうですか。ありがとうございます」と言って、そそくさと帰りました。ですが、物理的に、ロッカーアーム等の曲がりや歪みで異音が出ているなら音が止まるはずねーんだよ・・・と心の中で忠告しておきました(笑)。
ということで、私は大型バイクからVストに乗り換えます。すでに、10年来のお付き合いがある元ドゥ―ビル仲間から「すぐ飽きると思う」というステキな意見も頂戴しております。ですが、本当に値札がついている金額を支払ってでも乗りたい大型バイクはありません。Vストはちょっと上がりバイクな気もするけど、それでも選んでみました。
私にとってバイクは楽しく移動する乗り物。あの林道を超えて、あそこで温泉に入ろうとか、あそこのピザを食いに行こうとか、バイクの乗り味を味わうよりも、おもしろそうなところへ出向くような楽しいツーリングがしたいのです。
だから、私にはVストが合っていると思いました。そうはいっても、また大型バイクに乗るかもしれませんが。でも、きっと賀曽利先生も、バイクは走ってなんぼだよ・・・と言ってくれるはず(笑)。
250クラスは車検等も含め扱いやすいのがいいですね。バイクを買う時は「これが上がりのバイクかも」と思いつつ何度も買い替えてますが実は上がりのバイクなら250クラスのオフ車かなと考えてます。今ならCRF250ラリーかな。しかも足の届かないSの方。まぁ、あのウインカースイッチだからホンダ車を買う事はないと思いますので新型セローが出たら考えようかな。GSR250Sのオイルフィルターが2個余ってますので機会あれば上げますね。
ファーストインプレッションも楽しみにしてます。
なにか手元に残したい・・・そう考えると250㏄はいいですよね。少し前にも書きましたが、温暖な地方での欧州のバイク事情は、200~300㏄が大半を占めます。現実的にはこのクラスが扱いやすいことを物語っていると思います。
たまさん、新型のセローは出ないと思いますよ。ヤマハは電動に目がいっていると思う。ちなみにVストは、ジグザーのエンジンを使ったインド産のVスト250SXたるバイクをリリースしています。日本に入ってくるとかこないとか・・・地味に話題になっています(笑)。どうっスか?私的にはVストとセローの中間な感じです。私はそれでも現行のVストの、なんちゃってオフ車が合っていると思ってます(笑)。
確かに タンデムを考慮すると シート幅、ポジションなどについては Vストームは国内250ではベストな位置にあると思います。ほとんどのバイクはリヤシートがオマケ的な作りが多く このリヤシートの持ち幅は稀な部類ですよネ~。
オフ車はTR、ハスラー、TYで山野を、ダブルからシングルトラックまで、TYでは冬の登山者がいない登山道までアホな程走り回りましたが 今は入れるところが少なく また入る体力も無いですから。 我が家のC70改と軽いデカカブ(VTR)でチョットした酷道まではカバー出来 重宝しています。あくまでもソロですが。
駐車スペースがサンバーになった事で余裕が出来ていそうなので Vストーム(カブの延長)残しで増車も可能では?
フフフ、MACさん、Vスト欲しくなってきたのではないですか(笑)。ぼちぼちドゥ―ビルも重くて辛いんじゃないですか。いいですよ・・・Vスト、そろそろ販売終了みたいですけど(笑)。
私はMACさんのような真似はできないので、舗装の険道や酷道をVストでトコトコと楽しみます。九州は有名どころの山道を外れると、ほぼこれですから。そういうところって、大型バイクだと扱いがたいへんでした。Vストならガンガン行けると思っています。今のところ(笑)。
確かに、やまなみハイウェイでもブッ飛ばすか?ができなくなりますが、そんなときはレンタルしてみようと思っています。そのためだけに、もう一台所有するパッションもないし、お金もないです(笑)。
おお。Vスト250。別府から早さとかパワフルさを求めていなければ
それも一つの選択肢。次回、実走レポート楽しみです。
とうとう大型バイクを降りてしまいました(笑)。タンデムをしないなら、セローか私もレブル500を選んだ可能性が高いです。気軽に乗り出せると思います。
いろんな方の動画を拝見する限り、今の私には十分な走行性能ではないか・・・と思っているのですが、私なりにVストのインプレッションをしたい次第です。
はじめまして。現V7乗りの者です。たまたまV7ブログを検索していたらこちらに辿り着きました。
私はTOMOZOさんよりおそらく一周り下の世代ですが、なんとなくTOMOZOさんとバイクの好みが似ているように思います。
V7は期待して乗り換えましたが、正直に言って旧世代機と新世代機の悪いとこ取りな感じで、期待外れでした。
その前に乗っていた同じグッチのカリフォルニアはエンジンが絶品でしたが、やはり旧世代機特有の様々な気遣いを必要とするところに嫌気が差してしまいました。
重いクランクがゴロゴロ回る感覚のあるエンジン、最近ではほとんど無くなってしまいましたが、こないだロイヤルエンフィールドのクラシック500EFIに乗ったら絶品でしたよ!これも今は廃盤ですが、新型350クラシックが好評のようですので、おそらく近いうちに500も再登場するのではないかと思っています。問題は品質と、ディーラー網があまりに少ないところでしょうか。
Vスト250でのTOMOZOさんの楽しむ様子を、これからも時々拝見させて頂きますね。
こちらこそはじめまして。駄文にお付き合いいただきありがとうございます。
私は旧世代のモトグッチのバイクに乗ったことがないのでなんとも言えませんが・・・でも、分かる気がします(笑)。私はV7は燃調がダメで、それでフィールを台無しにしていると思う。キャブなら印象も違った・・・かも、かもしれません。トラのストリートツインを目指すなら水冷でOHCでハイパワーで、伝統的なのはエンジンレイアウトやドライブシャフトだけで良かったのではないだろうか・・・と感じました。
私は単にパワーがある・・・ってだけでなく、エンジンのフィーリングを味わいたいのですよね、その点でエボのハーレーが良かったのです。ハーレーはお酒に例えるならバーボンで、あの味がいいんですよ。酔っぱらえばなんでもいいってわけでもないのですよね。走るステージだって所詮公道ですしね。ハイパワー、安全、楽、簡単をメーカーは重視していますが、こういうフィーリングをもっと大事にして欲しいと願うばかりです。ロイヤルエンフィールド・・・九州では、特に大分では、ハードルが高い気が・・・そんな気がするなぁ(笑)。
私にとってのVストは、もっと気軽に、今までとは少し違うバイクの楽しみ方をテーマに走りたいと思っています。たまには駄文にお付き合いください。