サンバー購入への道のり

若かりし頃は、ラリー活動を通じて運転技術の向上に勤しみ、引退してからは個性的な外車にうつつを抜かし、八ヶ岳時代にティニー(愛犬)との旅のために車中泊を始め、そして私のカーライフもいよいよ佳境に入り、終着点とも言える軽バンの購入を果たしました。

私が軽バンが選ぶ理由というのは、シンプルな構造で商用車はラリーカー並みのダイレクト感があり、私にとってクルマの原点であるところです。私は八ヶ岳で暮らしている時に営業の仕事をしていたのですが

このADバンで長野県内を走り回っていました。私は東京でも営業の仕事をしていましたが、商用バンが営業車なのは初めてでした。4AT、パワステ、パワーウィンド、ラジオが付いているだけの簡素な装備でした。初めは嫌で嫌で仕方なかったのですが、慣れてしまえば実は簡素な装備でも不自由なく、どこでも行けるわけですよ。トラクションコントロールなんて私には不要で、雪道だろうが、凍結していようが、左足ブレーキとサイドブレーキを駆使してガンガン走り・・・いえ、かなりブッ飛ばしました(笑)。もちろん会社には内緒ですが。この時から本当はクルマってこんなんでもいいのではないか・・・と考えるようになりました。

こういう思いもあって買ったのが、30thアニバーサリーモデルのランクル70でした。ちょっと高かったけど(笑)。

今でも経済的に余裕があり、ティニーが飛び乗れて、これが収まる大きなガレージがあるなら所有していたい一台です。言わずと知れた商用車で、死ぬほどダイレクト感があって、クルマが助けてくれることは全くなく、「俺が操っているぜ!」感があり、運転することが楽しく、運転したことに満足出来るクルマでした。ティニーと泊まれる宿は少ないので、この頃から車中泊もするようになりました。

そして、別府移住のためにも何度も往復したのですが、ランクル70は、高速代が中型車料金、毎年車検、燃費はハイオク6㎞/ℓ・・・etc、維持をしていく上で普通車と比較して、かなりのお金が必要となる。とても気に入っていたけど、八ヶ岳と違って、市街地である別府での生活も考えれば重荷になってしまいますので手放すことを決意しました。で、それならば利便性を重視でいこう。最新の運転アシストも乗ってみたいし。で、車中泊が可能、燃費が良く、5ナンバーの車格、スライドドアでティニーが乗り降りしやすい、当時最新のアシストであったホンダセンシングが付いている、フリードプラスにしたのでした。

フリードは「楽に移動出来ればなんでもいい」という普通の人には満足度の高いクルマだと思う。私は変速機の問題があるから、ライバルのシエンタのがスムーズな走りだと思うけど。所有してすぐに、私の歴代の愛車の中でも「最高につまんねぇークルマだな」・・・と思いましたが、そうは言ってもあまりに便利で経済的だったので、私としたことが3年以上も乗ってしまいました。

日本を走るならCMに偽りはなく、本当にちょうどいいボディサイズでした。室内空間もこのサイズにしては広く、大人2人(小型)と犬(やや大きめ)一匹なら車中泊も問題なくこなせます。私はパワー不足を感じますが、そのかわりに燃費が19~20㎞/ℓも走るのでトレードオフとも言える。普通の人なら及第点には達しているのではないだろうか。

確かに利便性は高かったが、私にはフリードには我慢出来ない点がありました。

それは変速機のi-DCD。これは本当に嫌いだった。理由は、燃費向上を目的としているのは理解出来るが、やたらに高いギアを選択する。エンジンからガラガラ音が出ていても。まるで下手くそのMTの運転みたいだ。で、ドライバーにギアの選択権はない。ワィンディングはさらにイライラ度が増します。ブレーキングからコーナーに進入しているのにEV走行に切り替わったり、もう少し上の回転域のが良いのにシフトアップをする。これも私にはすごーく乗りにくい。下り坂もDレンジではエンブレの効きが弱いし、Lレンジは強力すぎて扱いにくい。

クルマ任せの操作であり、下り坂なんてブレーキ操作のみ(笑)。MT育ちの私には、これがクルマの運転なのか?と感じました。まぁそんな運転でも、ブレーキがフェードするとか、ペーパーロックになることはなかったので問題ないのだろうけど。変速機がCVTのガソリン車だったなら・・・それも微妙かな(笑)。スライドドアはないけど、私はフィットシャトルのがおすすめですね。

今のクルマって「楽で便利」のコンセプトで進化を続けてきた結果なのだろう。しかし、その反面でクルマを操るという面白さがなくなってしまった。今流行りの運転アシストにしても、私だけかもしれないが年に数回程度しか使用していない。90%以上普通の運転をしている。やたら必然性をアピールしているが、本当に必要なのだろうか。安心安全をちらつかせ運転が未熟なドライバーの不安を煽り、本体価格を引き上げ、メーカーが利益を上げているだけとしているような気がしますなぁ(笑)。私はね。

運転を楽しむと言えばスポーツカーだと思いますが

運転は楽しいかもしれないが、利便性はかなり犠牲となる。ましてやティニーと一緒に乗るとか車中泊は完全に無理。それにハイパワーだから、ワゴンRの後ろを走っていたらイライラMAXになると思う(笑)。いくらスポーツカーといえども、リッターバイクのようにサクッと抜くことは出来ないので。

で、操る面白さが残っていて、車中泊も出来て、経済的なクルマ・・・これが軽バンなのだと私は考えました。私以外にも似たような考えを持つ人も多いのではないでしょうか。車中泊はしなくても、アウトドアとかが趣味で、その移動も楽しみたいとか。その証拠にエブリィのカスタムは流行っていますよね。

軽バンなんて「疲れるし、流れにのれない」こういうネガティブな意見もよく耳にします。軽バンは疲れる・・・そうでしょうね。でもそんなに運転で疲れたくないなら、電車がおすすめですよ。昼寝も出来てビールだって飲めますから。軽バン・・・というより軽自動車に対して、パワー不足でながれにのれない・・・なんて言う人もいますが、それは整合性に欠ける意見ではないでしょうか。

そもそも公道には、荷物満載の10tトラックや大型トレーラーが溢れるほど走っているのです。高速道路も当たり前のように通行しております。交通のながれと言うなら、これらのクルマのながれが方が、交通のながれと言えるのではないだろうか。だから軽バンでの走行に支障があるはずないのです。百歩譲って、NAの軽バンのATだと厳しいケースもあるかもしれません。しかし、いくらなんでも荷物満載の10tトラックや大型トレーラー ほどは遅くない・・・と思いますが。

では、どの軽バンにするか?ですが、私はスズキエブリィのジョインターボの5MTの一択でした。

しかもこのカラーで。新車であればこれ以外にはありません。理由は、軽自動車のパワーMAXだし、仕事で使っている方も多く耐久性も十分に証明されているからである。それにもかかわらず装備も貨物にしてはレベルが高い。さらには、ワゴンより余計な装備が付いていないから、軽量だから動力性能もそこそこ高いのでは?と考えていたからである。

しかし、カーボンニュートラルが推し進められていく中で、クルマやバイクは電動化に向かっています。2030年にはガソリン車の販売は終了するはず。NAモデルはギリギリまで販売されると思うけど、ジョインターボは売れ筋ではない・・・特に5MTは趣味で買っているユーザーがほとんどではないだろうか(笑)。だから早めに販売終了の可能性もある。

ですので、たまにスズキのホームページをのぞいて確認をしていたのですが、少しの間確認をおろそかにしていたら、ジョインターボがATのみとなっている。えっ、ええっー!5MTがまさかのカタログ落ちではあーりませんか。

大事なことなのだからもっと大々的に発表してくれよ・・・と思いながらその件をググってみたら、今年の8月で販売終了になった模様です。ぐぅああああああああ!・・・お、惜しい(笑)。早速中古市場を見てみると、価格がじわじわと高騰していますよ。

ということで、ジョインターボの新車購入は無理となりました。割高な新古車という手もありますが・・・新車で割り引いてもらえるなら購入を考えるけど、割高なのを購入するほどジョインターボに思い入れはないのよね。軽バンとしてはスタンダードな構造で、特筆すべきところも特にないので。それなら普通に中古でいい。

軽バンは今やスズキとダイハツしか製造していなく、ライバルのダイハツにもハイゼットカーゴのクルーズターボに5MTがあります。今のところダイハツは販売を継続するらしい。それならハイゼットでいいじゃないか・・・と思うでしょうが、私は過去にネイキッドのNA、5MT、4WDをセカンドカーで所有しておりましたが、私はダイハツのクルマって普通すぎてつまらない(笑)。普通の人にはどうでもいいことだろうと思うけど、それでもハイゼットがエブリィと比較して熱烈なファンが少ないのはデザインの問題だけではないと思う。

エブリィを購入するなら中古車・・・どうせ中古車ならば、前から興味があったスバルのサンバーにしようではないか。ちょっと古いけど。

では、なぜサンバーなのか?と言いますと、まず私が選んだのはスバル製造の6代目のサンバーで、エンジンレイアウトが独特で後輪の後ろにあるRRなのです。あのポルシェ様と同じ(笑)。次に、他の軽バンと違ってキャブオーバー型なので、ペダルレイアウトがとてもナチュラル。他の軽バンと違うのは後三点あって、まず一点目は軽トラと同じフレーム構造だから耐久性もある。二点目はトーションビームではなく、四輪独立サスペンション。三点目はエンジンも他の軽自動車には採用されていない4気筒エンジン。で、これがバイクのような吹け上がり。さらにシートアレンジも巧みで、荷室がフルフラットになり車中泊も簡単。一般的にはダサいと言われているエクステリアも、私はウリ坊って感じがして可愛い(笑)。

しかし、スバル製造のサンバーは、ワゴンのディアスで2009年、バンはもう少し後の2012年で販売が終了しています。すでに約10年落ち。コンディション良好の中古車を探すのもそろそろ限界ではないだろうか。そう考えると、これがラストチャンスかもしれない。

中古車サイトを拝見すると、サンバーは今やプレミア価格となっており200万円を超える極上車から30万円のお疲れ車までピンキリで、いろいろな角度から検討し「これ、いくか」と思う個体が2つありました。その一台は、バンではなくディアスワゴンで、2009年式、RR、NA、5MT、走行距離9000㎞で70万円台ってのがありました。スーパーチャージャーはないが、お値段も手ごろだし悪くない。しかし、販売店がすごーく遠い。画像でもキレイだし、販売店がスバルディーラーだし、見ないで買うか・・・とまで考えましたが、やっぱりスーパーチャージャーがないと後悔してしまう可能性が否定できない。でも4WDではないからなんとかなるかも、タコメーターも後付けすればいいし・・・と、ウジウジ悩んでいたらSOLD OUT(笑)。

で、もう一台が今回購入した個体で、画像からプロファイルするとクルマ好きがオーナーだった可能性が高いと判断し、見に行って購入してしましました。

貨物の4ナンバー、2011年式、4WD、スーパーチャージャー、5MT、走行距離88000㎞、お値段は乗り出し135万円でした。中古車で走行距離を気にする人は多いと思いますが、走行距離が短いのが必ずコンディション良好とは限りません。よく10年落ちで20000㎞という個体もあると思います。一年間で2000㎞。その場合、近所のお買い物オンリーで乗りっぱなしの可能性もあるのです。中古車で大事なのは、前オーナーのメンテナンスなのです。前のオーナーの愛着が見える・・・これが大事。今のクルマはメンテナンスしていれば20万㎞は普通に走るので、走行距離至上主義はやめた方がいいと思います。

私が購入した決め手は次のようなところです。純正オプションパーツが多数装着したあったこと。ガレージ保管ではないと思うがカーポート保管ではないかと思えるところ。ディーラーでの整備記録簿が残っていたこと。下回りに錆がなかったこと。ワンオーナーだったこと。禁煙車だったこと。オイル漏れ、ベルトの鳴きがなかったこと。エアコンの効き具合が良かったこと。タイヤがオープンカントリーを装着していた。こんなところです。

売れ残っていたのはおそらくこんな理由ではないかと思う。走行距離が多め。その割には高い。タイミングベルト、ウォーターポンプ、テンショナー、クラッチの交換時期がせまっている。車検も近い。これは前オーナーが手放した理由でもあるのではないかと思う。ついでにナビ、バックカメラがない。

お値段が乗り出し135万円が高いのは、私もわかっております。それならハイゼットカーゴのクルーズターボに5MTの新車の方が・・・と思いますが、ハイゼットは4WD、5MTの車両本体価格が1,458,600円だから乗り出しで160万円ぐらいではないだろうか。たぶんですが。

スバル製造のサンバーは今後二度と生産されることはありませんし、ましてやRRのフレーム構造なんて絶対ない。そう考えると、私のようなカーマニアは「ハイゼットの新車より高くないなら・・・まぁ良しとするか」そうなるのです(笑)。

2030年で東京都のガソリン車の販売が終了します。地方も遅かれ早かれこれに追従するのは間違えないと思う。残り時間は約9年。私はフリードで最新のクルマは肌に合わないことがわかったので、サンバーで残りの時間を共に過ごし、内燃機関の販売終了の時に再び軽バンを、出来れば新車で購入しようという予定です。過給機付きが残っていればいいのだけれど、なければNAの5MTにするでしょうね。

2050年まではガソリンの販売はあるみたいなのです。その時、私は83歳。私は延命治療を受けないと決めておりますので、おそらく生きておりません。運転も75歳ぐらいで止めるつもりです。私が運転を楽しむ残り時間は21年。サンバーで9年の予定だから、最後の軽バンで12年。妥当な線ではないだろうか。

というわけで、私は環境問題を取り上げているにもかかわらず、環境に悪くて申し訳ないのですが、死ぬまで内燃機関で行きます。バイクもね。通勤等で毎日乗っているわけではなく、趣味で運転を楽しんでいるだけですので目をつぶってください。

内燃機関バンザイ(笑)。

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サンバー購入への道のり」への6件のフィードバック

  1. サンバー購入までの経緯とても楽しめました。
    tomozoさんは文章が上手いよね、流れるように読めるし言いたい事もきちんと伝わるし小説並みに読みやすく楽しめますから。

    私も内燃機関が大好きで極論を言えば強力な内燃機関に乗りたくてバイクに乗ってた時期もありました。今は小さな内燃機関を楽しむ余裕も出来たようです。
    いや、カブのパワーであーだこーだ言ってるからそのままかな。

    とりあえず内燃機関バンザイ。

    1. お褒めの言葉をいただき光栄です。読書をするたまさんに言われると、なおさらでございます。

      新しもの好きなたまさんなのに、なぜだかハイブリッドは所有していませんね。私はフィットシャトルのハイブリッドはそうではありませんでしたが、EV走行は苦手でした。
      やっぱりシフトダウンしながらコーナーに入り、フォーンとエンジン回しながら旋回しないと、なんだか不完全燃焼でした(笑)。旧世代のおっさんの意見で申し訳ありませんが、もう修正がきかない模様です。

      私は運転やめるまで内燃機関を貫きます。内燃機関バンザイ!。

  2. お~、「農道のポルシェ」をお買い上げですか。
    これでtomozoさんも立派なスバリスト。(笑)
    知り合いの登山家(著書多数)がサンバーに乗っていますが、
    なんと15万キロ乗ってます。まだ壊れない。
    サンバーのインプレ待ってます!

    1. そうなんですよ。私もスバリストの仲間入りでございます。私はインプよりランエボ派で、VIVIOよりアルトワークス派なので、スバリストへの道は遠かったけど(笑)。

      だからスバリストというより、サンバーリストかも(笑)。今の私はクルマは必需品ではなく、バイクと同じの嗜好品になりつつあるので、楽しそうなクルマにいたしました。
      ちなみに私メンテナンスしながら25万㎞を目指すつもりです。最新のクルマは肌に合わないので、ガレージ保管で丁寧に乗っていくつもりです。

  3. サンバー 楽しい車ですよ~。
    当方の車歴 11台(新車3台)の内 2台がスバルで 最初は 24歳で中古の550、2気筒のM/Tサンバー サンルーフ付きを1年弱ですが乗っていました。 パワーは無いけど軽いハンドリングと粘り吸い付くリヤトラクションが感じられ フロントがセミトレで他のバンよりフワフワしているけど決して跳ねてグリップを失うわけでもなく 慣れると 他のバンより回頭性が良く 早くは無いけど コーナーリングを楽しめました。しかし 妊娠中の妻が バス停から発信したバスに追突し遭えなく廃車に。 本人はおなかが大きく シートベルトをしていなかった事で逆に助かりました。
    次のスバルはデーラーから転職後 再生ミニカから 都内仕事用に 新車の2WD VivioスポーツシフトのRX-SS。アルトと悩みましたがA/Tだとトルコンターボのアルトと 電磁クラッチ+CVTのVivioで 踏めばトルコンと違い SC効きっぱなしで高回転キープで出来 また6速スポーツシフト、リヤ独立が決めてでした。 会社で車を用意する事になり 手放すことに。 約5年 楽しませてもらいました。 ちなみにスピードリミッターカットで 横羽線では■70km/h での巡航も出来ました。
    サンバーは 慣れて懲りなければ「あばたもエクボ」になってくれると思います。

    1. もう10年落ちになりますが、軽バンの最初はサンバーが良かったんですよね。エブリィのが最新の技術が採用されていて、使い勝手や走りや燃費も含めて一段上なのかもしれませんが、クルマ好きってそれだけでは割り切れないのですよね。

      スバルのクルマは個体差が・・・と書きましたが、横羽線で■70㎞/hですか。MACさん、壊れて当たり前です(笑)。

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